クリミナルマインド 第1シーズン第14話「死刑へのカウントダウン」(ネタバレ)

1990年に12人の少女の誘拐・殺害と、息子ライリー殺害の容疑で逮捕されたジェーコブ・ドーズとサラ・ジーン・ドーズの夫婦は死刑判決を受け、執行が迫っていた。ところが13人目の被害者がサラ・ジーンの母親の自宅下から発見され、新たな犯行の有無を調べるためBAUは最後の面接のためフロリダ州に向かう。

キツかった。息子の為に無実の殺人罪での死刑執行を受け入れる母親。好意的でありながら、きまりであるからと淡々と執行する所長。最後に彼女の意志を受け入れるギデオン。感謝の言葉を漏らす養父。
ここには悪意は無かった。ただ諦観に基づいて最善を求めただけ。
一人の悪魔的な男のために人生を破壊された女性が、それでもたったひとつの幸せを後に残そうとした。たまにこういうドラマに出会えるから、生きてる甲斐はある。

苦いエンドは、それをもたらした背景をあぶりだす。倫理的な、社会的な。そして、魂の救済で終わった物語は、文化的な基盤を共有しない私に「それでいいのか」という疑問を残すのだ。

出発点はいつもそんなものだ。

ホレイショだったらもうちょっと違う結論を導いたかもな、と思うのは贔屓の引き倒しかな。