「と学会を撃つ」というポジション或いは「と学会とは誰のことか」

トラップワードは「山本弘ファンだけに残念」

この件については一方の意見だけだから少し考える必要があるけど、過去の経緯も踏まえれば岡田斗司夫が誠意ある人物でない事は確かだと思う。唐沢俊一にしてもそうだけど、と学会は碌でもない団体だと思わざるを得ない出来事が最近多すぎるなぁ。別段と学会に思い入れはないけど、山本弘のファンとしては残念。

ぼくは長年の山本弘ファンであり、山本さんの著作はすべて目を通している*1。しかし、この件にかんしてはどうも不信を拭えない。

ところで私は伊藤剛氏のテキはオタクアミーゴスだとばかり思っていたのだが。

「と学会」といえば、他人のことは細かくあげつらい、笑い者にする一方、身内には甘い集団として知られています(ブログから「盗作」した唐沢俊一をかばいながら、他方で論敵である武田邦彦氏の引用の仕方を鋭く糾弾する山本弘会長のダブルスタンダードぶりを例に上げておきましょうか)。また「と学会」のそうした体質が、先の名誉毀損とはっきり同じ種類のものであることは、言を待たないでしょう。もちろん、岡田氏も唐沢も「と学会」の主要メンバーです。

まあ基本メンバーはオタアミ会議室から続いているわけでさして変わらないものと捉えることは可能か。

ところで私の手元に今夏発行の「と学会誌21号」があるんだけど、執筆者名を掲載順にあげると
近衛秀一
原田実
光デパート
植松純一
新田五郎
前田裕之
大沢南
藤倉珊
内海晋平
宝来誠
趙夸淮
気楽院
植木不等式
115番ウンウンペンチウム
平川雅史
山本弘
さて、人が「と学会」として思い浮かべるときに浮かぶ名前がこの中にどれほどいるだろう?
私としては山本会長と植木不等式氏、気楽院氏あたりか。と学会をくさす人々が本来産みの親である藤倉珊氏をどれほど念頭においてくさしているのか知らないが、気の毒に思うのは私だけだろうか。
私にとっては「と学会」と言えばまずは志水一夫氏と皆神龍太郎氏、永瀬唯氏といったガチな方々がまず浮かぶわけだけど。
あとは安本美典古田武彦から追っかけてきた古代史ファンとして原田実氏のお仕事は端倪すべからざるものがあるなあと思うけど、いちおうと学会メンバーとして認知されてるよね。

勿論伊藤氏が「唐沢の取り巻きはみんな敵」という図式で戦うのは過去の経緯から鑑みてまったく正当なことだし、一つの戦略として理解できるんですけど、さてそれ以外の人が安直にそのアングルにのっかっちゃうのはどうなんだろうか。唐沢なら唐沢、岡田なら岡田個人を叩けばよくて、友人に甘いからといって山本会長やさらにと学会全体までを一絡げにくさして叩くのは無用な藁人形論法じゃないかという気がするんだけどね。