それなんて「日本人とユダヤ人」?

この事件は、発端となった記事を読むと皮肉である。ぐっちー氏は、最近の食品偽造事件が日本人は正直だという「日本ブランド」が崩壊している兆候だとして、ワンさんという中国人と買い物に行ったエピソードを書く:


日本に来た当初、ビエラが欲しいと言うので秋葉原に連れて行きました。そして感激して「よし、買おう!!」となった。でもワンさんは今、そこの目の前で移っている奴(つまり見本で飾ってあってみんながべたべたさわった指紋だらけの商品)じゃなきゃ、だめだ、と言って聞かない訳です。

いやいや、ワンさん、あとで新品のきれいなものがきちんとクロネコで送られてくるからその方がいいよ、といっても聞いてくれない。いま目の前できちんと移っているという確証のある商品を自分で持って帰るのだ、といって聞かない訳です。なぜなら、中国ではまず電気店が粗悪品にすり替えて送ると言うリスク、そしてクロネコが粗悪品にすりかえるというリスクが存在する。それを避けずになぜ、こんな高額な商品が買えるのか、とおっしゃる訳です。


これも作り話だとすれば、よくできた嘘だ。

まあ私は「にせユダヤ人と日本人」しか読んでないけど。あ、陳舜臣の「日本人と中国人」は昔読みました。陳さんはホンマ上品な方だなぁ、と好感を持ち、以後しばらく陳舜臣漬けになりました。まあおかげでその他の「日本人とナントカ人」という書籍群の下劣さには辟易させられることになりましたがorz

なんだかんだ言って山本七平はやっぱりたいした人物だった、ということかな。