声優オタとして先日来のココロコネクトの騒ぎには心を痛めている。
文研新聞〜ラジオ版〜はコミケの日に暇つぶしに聴いたのが最初だったんだが、ヒドイことするなあ、と思いつつ、でもこの作品に市来くんは役者としてはいらないよな、などとも思ったり、いずれどっかで埋め合わせすんだろう程度に感じ、寺島くんも金元さんも特段トークが面白い人でもないので、途中で聴くのをやめたこともあり、正直今回騒ぎになるまでこのイベントのことすっかり忘れていた。
実際オタ業界というヤツはけっこうDQN感性で、まあ声優ちゅうても演劇人なんでかなりな体育会脳の集まりであると言って過言ではなく、パワハラやセクハラに対して寛容というか無神経なところはこれまでもたびたび目にする機会はあった。
個人的に近年ではバカとテストと召喚獣の各種イベント等における原田ひとみ嬢に対するセクハラが特に目に余り、正直津田健次郎氏に対する印象はかなりよろしくない。また、原田ひとみ嬢に関しては、本人が自身の身体的特質を売りにしている部分、それをイジることでウケをとることを広めたのがやはり女性声優である水橋かおり嬢である点などから、なにやら"許された"行為であるかのごとくリスナーなどもセクハラ行為を繰り返す始末で、末期のバカテスラジオはやはり聴くのをやめてしまった。
このようにファンやリスナーも一体となってパワハラ、セクハラを許容している業界において、今回のようなダミーオーディション企画も過去に類例はあると思われるが、ともかくこういった状況に対して異議を唱えることができる関係者がでてきたこと自体は喜ばしいことであると断言できるのだが、どうにも嫌韓フジデモのような空気が感じられて単純には喜べないと思っている。あれを一定評価する人の言い分もわからないではないけど、弊害も大きすぎると考えるので。
ところで、最初のイベント時点では問題にしている人が、いなかったことはないだろうが騒がれてはいなかったのが、ある程度の間隔をおいて特定メディアにおいてスクラムがおきたということで、しかも業界のわりと深い部分での問題点を糾弾するようなかたちになっているのは、ここでちょっと牽強付会ではあるかもしれないが、従軍慰安婦の問題と近似しているようにも思う。これはおれがオタク産業が主に性的な欲望を充足させることを主眼にしていると考えているからかもしれないが。
ともあれ、今回この件にくちばしを突っ込んだ人らの慰安婦問題に対するスタンスをチェックしてみたいな、とは思った。めんどくさいからやれないけど。
この件に関しては山中Pが市来くんにちゃんと埋め合わせをしてれば、まあしょうがないかな、というのが、おれの芸能人に対する偏見丸出しの見解なんだけど、そういう言い訳がされてない(見逃してるかもしれないが)のは、埋め合わせがされてないという可能性が高いので企画した人らはちょっとヒドいな、と思うのでそういう声をあげるのはいいと思う。
まあともかくダブスタ非難とかいじめ認識とか、潔癖を旨とする場合いろいろとバッティングが生じるこの件にくちばしつっこんだ人たちの高潔な意識には感服せざるを得ない。