AT-X喰霊‐零‐の3話を観たらつい最終回が観たくなったので観た。
紀之が黄泉について「オレに殺してくれと頼んだ」ということを神楽に告げて去るわけだけど、神楽と黄泉の最後の対決のとき、舞蹴を捨てた神楽が独鈷杵を構えるのを認めた黄泉の表情がゆるむところ、これまで全然思ってなかったけど、神楽の向こうに紀之の存在も確信してたと考えてもいいのかな。最後、神楽と紀之の二人で黄泉を殺した、という含意も読みとってもいいのだろうか。
喰霊原作については殺生石編での黄泉と紀之のそっけない別れも悪くないんだけど、やはり黄泉編での紀之と黄泉のセンチメンタルな決着は嬉しかった。おまけはあくまでオマケとして愉しいけど、ドラマとしては切ない幕切れが好きかな。
ともあれ原作殺生石編の描写からあれだけのシチュエーションを組み上げたアニメスタッフも、それを受けて、いろいろ犠牲を出しつつもキチンと応えた原作者も、さすがプロだな、と思える仕事だな、と喰霊はけっこう幸せな作品だな、と思う。