煙草をやめて5年ほどになるが、ここ一、二年でそれ以前となにやら変わったと思うことがある。痰、だ。

以前は痰が絡むなんてことは恒常的なものだったので風邪をひいたときなどはちょっと痰の出が多いな、という程度であったのだが、近年風邪をひいたときの痰の絡み方が非常に少なく、しかも喉の奥の方にひっついているような感じで非常に不快である、というか呼吸に支障があるきらいすらある。そして咳の反動がひどい、首の関節がミシミシいって後頭部の芯のほうに激痛がはしる。さらに、咳をしたあとに喉をガラガラいわしていると血の味が口中にひろがる。これもまた不快だ。煙草を吸っていたころは一服のタバコですべてごまかせていた感覚が、ストレートに神経を苛む。

まあ以前の青黒い痰とくらべて、薄いエメラルド色の痰というのは、みていてそれほど不快ではないのだが。