奇妙な夢をみた。飼い猫♂の腹を裂いて、白子を取り出して調理して食べるおれ。裂いた腹も取り出した白子もしばらくすれば元にもどるようだ。ところがどういう経緯か、夢なのでよくおぼえていないが、なにか手順をサボったかしたのだろう、猫が自分で傷口をいじってしまい、ぐったりとなっているのを発見して嘆いているところで目が覚めた。

足元で彼が無事に寝息をたてているのに安心して、もう一度寝た。だがあのときのぞっとするような喪失感はまだちょっと腹の底に残っている。