今更ルイズに惚れたよ

kagamiさんが紹介してたのを見かけて以来、葉鍵SSを渉猟していた日々が帰ってきたようにゼロ魔FFを、まあ主に「あの作品のキャラがルイズに召喚されました@ウィキ」を読みふけってきたんですが。
いつのまにやらこれを読んでニヨニヨするような人間になってしまいました。
アニメを見てた頃はまったく面白いと思わなかった原作ですが、小説読んでみたら結構計算して書いてるような、省略の技法を駆使してるようにも思えてくるからフシギ。

んでまあ一ヵ月半経って、これは良い、とひとさまにオススメできる作品とも何点か出合ったので、ブクマしとくだけじゃなくってダイアリに書いておこうと思いました。おもに次の飲み会の時の話題のための前フリとして。

なんといっても白眉は「ゼロの花嫁」でした。
ゼロの使い魔の面影はどこに、ってくらいにかけ離れてしまってるんですが、読み応えがハンパない。私は隆慶一郎以降の伝奇時代小説ってのを知らないので隆慶一郎で喩えるしかないんですが、言うなら「死ぬこととみつけたり」に似ている、と感じました。ルイズがまんま杢之助でした。そして読後感が爽快でした。これを読むちょっと前に「隆慶一郎は乙女である」(リンク先の最上日記も面白いよ)という超名言に出会ったんだけどこれを読んですごい腑に落ちたのでした。

あとは「気さくな王女」「使い魔を買いに」「零姫さまの使い魔」あたりが、読み応えもあり、爽やかな読後感を与えてくれる点で私を知る人と共有したい作品でしょうか。当然どれも完結しているので、興味をもってくださったら読んでみていただけると嬉しいです。

そして、こんだけ読んでると、自分でも書いてみたくなったりもするんですが、同時にハードルもあがっちゃうのでなかなか実行しづらいんですよね。「喰霊-零-」から殺生石を埋め込まれた直後の黄泉を召喚する話を考えてはみましたが、正直エクスプロージョンで黄泉を滅ぼすクライマックス以外の部分はあんまりモチベーションが湧かないんですよね。