貴子先輩かわいいよ貴子先輩

山本寛は、この作品に関して、ギミックよりもドラマのほうを重視する、ということを言っている。それにも関わらず、ギミックが多いというのは、そのことに関しては、僕は、戦略的には正しいと思っている。ギミックというのは、つまるところ、多様な文脈を作品のうちに引き入れる技法ということだろうが、そんなふうにして作品が豊かになるのであれば、そういうことはどんどんやってしかるべきだろう。しかしながら、そんなふうにして多様されたギミックが成功しているのかどうか、という問題がある。

既に書いている通り、この作品では貴子先輩が一番タイプなんで今回のかんなぎ第十幕は見ていてニヤニヤがとまらなかった。原作未読につきどこまで原作どおりか判らないけど、なんだかんだいって十代の少女らしい貴子先輩の造型がすごい良かった。早水ねーさんの声から匂い立つキュウリくさい少女の体臭が感じられる作画演出は素晴らしい。甲賀忍放送の頃から抽斗の多いひととは思っていたけど、今回の歌唱も絶妙なイタさがたまらなかった。花澤さんやみゆきちは、ワザとヘタに歌わされてるのが丸見えで可哀想だったかな。
らきすたのパロディまわりは、正直どうでもいい、というかあきらさまが今野さんじゃなくてゆりえさまだったという点にこの作品の楽屋ネタの底がしれる。
まあエンディングイラストのナギが天子さまに見えたのは、良かった。

引用先の記事内容はいちいち同意できる内容だったので必要も無く引用してしまった。今は反省している
というかかめさんとチャットしてる内容を書かれてるのかと思った。最近はとらドラ喰霊-零-のよかったさがしばっかりしてるけど、文句言わない(というか文句も建設的な内容な)で見てられる番組があるというのは幸せなことです。
とらドラ!」は良い、「喰霊-零-」は惜しい、「まかでみ・WAっしょい!」は愉しい、というのがかめさんと一致してる見解なのかな。

とはいうものの、今期の一番はやはり「のらみみ2」じゃないかなぁ。オムニバスだから単純に較べられるものでもないだろうけど、ドラマの充実度は今作でも申し分ない。これでもうちょっと中尾プロの出番があればな。

日曜朝のキッズアニメ群は一年ものなんでここではとりあえず措く。


追記:そういや尻上がりにキャラ作画、描写が良くなってきた「あかね色に染まる坂」も、話はどうしようもないが、平山まどかのデザインが好きなのと声優陣のわかりやすい豪華さ、そして画面いっぱいに女の子をかわいく見せようというレイアウトが気に入っている。とはいえちゃんと見ようとすると結構体力と精神力がいるのが困る。