ロボ子の方程式

先日の日記にも書いたけど、RD 潜脳調査室22話「静かなる海」はベタすぎるほどにベタなロボ子の悲劇で泣いた。

ホロン「私のAIをバイパスに使い、処理を停止状態にします」
ソウタ「ポカーン」
ここまでソウタを徹底して肉体派として描いてきたおかげで、ホロンが命を棄てて久島を救う決断をしたことを全く気づかないことに説得力があり、そんなソウタに微笑んだホロンのキモチを思うと腹の奥をギュッと鷲掴みされたように痛みます。

ギャー!
おまえそんな屈託無く許可してんじゃねえよ!しかも微笑みかえしてんじゃねえ(泣)

こう、後々ソウタが思い知らされるであろう無力感に視聴者が先回りしてうちのめされた瞬間。
この一連のシーン、ソウタが愛した「ホロンというオンナ」は確かに存在していた。そしてボクらはそのひとがただのモノになってしまう瞬間を目撃する。

「ソウタを愛したホロン」もあの瞬間確かに生きていて、そして死んだ。

プラグを接続する直前、一瞬だけみせた逡巡を描くことでスタッフはホロンの「いのち」を鮮烈に視聴者の心に刻み付けた。

大須芹緒物語がたまらなく読みたくなった。