『昭和の名将と愚将』

先日『失敗の本質−日本軍の組織論敵研究-』を読んだので、登場キャラについて手軽にまとまった情報はないかと思っていたところに新聞を読んでいたら文春新書の広告が載っていたので本屋へ行ってきました。BLコーナーが以前より拡大されてた気がするよ、あの店。
まあ講談社の興亡の世界史『モンゴル帝国と長いその後』が欲しいと思ってたんでついでに。

半藤、保阪っちゅう面子なんでそうハズれることもないだろうと思ったんですが、さすがに対談形式だと歯切れが良すぎて補正が必要かな、とは思うんですがそのための前提知識が無いからまあ話3分の2くらいで受け止めてみます。

宮崎繁三郎という人は田中芳樹好みの指揮官だなぁ、ということと、辻政信の完全無欠のヒールっぷりが印象に残りました。

私は確信犯型の人というのはあまり理解できないんですが、辻という人は強烈で面白いと思いました。いい年をして知らなかったのかと言われればお恥ずかしい限りですが、これまで私の中で辻は安彦氏の描いたイメージをさらに矮小化したものに過ぎなかったのです。

辻政信をアンドリュー・フォークのようにではなく描ききることができたら凄いでしょうね、多分読んだら反吐が出そうな内容になるかもしれませんが、挑戦してみたい気がちょろっとだけしました(大藪っぽく脚色するならいくらでもできそうなんですけどね)。